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茶の湯は、おいしいお茶を主が客にもてなし、客は感謝してこのお茶をいただき、主と客の間に心のかよいを深めていく道といえます。おいしいお茶とは、味覚だけにとどまらず、道具組の趣向、季節や歳時との呼応、主のふるまいの美しさや語りの奥ゆかしさ、客同志の心づかいといった、一座を成り立たせるまたとない一時がもたらす味わいといえましょう。 |
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茶の湯で飲まれるのは「抹茶」という粉末の緑茶です。これは12世紀頃中国で飲まれていましたが、今では日本でだけ用いられます。抹茶は、茶杓に一杓半を茶碗に入れ湯をそそいで茶筅で撹拌します。「お茶を点てる」といいます。「点てる」とは、茶の味と香りを上手にひきだすことを意味しています。すこぶる健康によい飲みものです。 |
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